医療事故は、それが起こること自体が最大の問題ですが、その情報が共有されずに同じ事故が繰り返されることも大きな問題です。
医療安全情報サイトとは、医療事故やヒヤリ・ハット事例などの情報を収集・分析・提供することで、医療安全対策の推進に寄与するサイトのことです。
これらの情報は、医療従事者だけではなく医療を受ける側の一般の方にとっても有用な情報源になります。
目次
医療安全情報サイトを利用することのメリット
- 医療事故やヒヤリ・ハット事例に関する情報を入手できる
- 医療安全対策に有用な情報を医療機関で共有できる
- 医療事故情報やヒヤリ・ハット事例の分析結果を参考にできる
- 医療事故情報やヒヤリ・ハット事例の報告の質を高めることができる
日本医療機能評価機構の「医療事故情報収集等事業」
- 2004年10月から開始され、厚生労働大臣の登録を受けた「登録分析機関」として実施
- 公益財団法人日本医療機能評価機構が、医療機関から医療事故情報やヒヤリ・ハット事例を収集し分析情報を公開
- 報告された事例の分析から得られる結果は年報、報告書(年4回)、医療安全情報(月1回)として公開
- 医療機関が提出する事例報告の質を向上させるため、事故分析手法を学ぶ演習を中心とした研修会も開催している
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「PMDA医療安全情報」
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が提供する医療従事者向けの情報
- ヒヤリ・ハット事例や副作用・不具合報告の中から、反復して報告される事例や添付文書改訂通知事例について解説している
- 専門家の意見を基に、医療従事者が医薬品や医療機器を安全に使用するための情報を提供している
- 医薬品や医療機器の安全な使用方法について学ぶことができる
- 情報はPMDAメディナビというメールマガジンでも配信されている
厚生労働省の「医療安全対策」
- 医療事故やヒヤリ・ハット事例に関する情報の提供がある
- 医療安全対策・医療安全教育に関する情報の提供している
- 医療安全に関する最新のニュースや研究動向の紹介
- 厚生労働省からのメールマガジンの配信がある
日本看護協会の「医療安全」
- 日本看護協会の医療安全情報の提供サイト
- 安全管理体制の整備に係る情報の発信
- 各施設での安全性向上に向けた情報の提供
- 看護職賠償責任保険制度についての案内がある
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