夕食後の配薬に向かうピコリン。
この場面に潜んでいる危険は何でしょうか?
画像をよく見て、気づいたポイントを考えてみてください👇

危険ポイントは主に以下です。
- 似た名前の患者への誤配薬
- 山田ハナ/山田ハルで取り違えリスク。
- 2人分の薬を同時に持っている
- 「1患者1トレイ」が崩れると、配薬先を間違える可能性。
- ナースコールや電話で中断されている
- 中断後に「どこまで確認したか」が曖昧になる。
- フルネーム確認が不十分になりそう
- ピコリンのモニターに「名前、似てる?」と出ており、違和感はあるが行動が止まっていない。
- “あとで記録”のリスク
- 記録漏れ、実施済み・未実施の混乱につながる。

このKYTの主題は、**「配薬中の中断による誤薬・投薬漏れ・確認抜け」**です。
ピコリンのモニターに出ている本音が、そのまま危険予兆になっています。
このあと起こりえること
一番起こりやすいのは、山田ハナさんと山田ハルさんの薬を取り違えて投与することです。
301号室は「山田ハナ」さん、302号室は「山田ハル」さん。
名前が似ていて、部屋も隣同士。さらにピコリンは2人分の薬を同じトレイに乗せています。ここでナースコールや緊急表示が入ると、いったん注意が切れて、再開時に「どっちの薬を持っていたか」「どちらから行く予定だったか」が曖昧になります。
危険ポイント
1. 似た名前の患者が隣室にいる
「山田ハナ」「山田ハル」は、見間違い・聞き間違いが起きやすい組み合わせです。
患者確認を名字だけで済ませたり、「山田さんですね」と声をかけたりすると、患者間違いにつながります。
ここでは必ず、フルネーム確認が必要です。
2. 2人分の薬を同時に持っている
トレイの上に、301号室と302号室の薬が一緒にあります。
これはかなり危険です。
配薬中に呼ばれる、話しかけられる、電話が鳴る、別の患者対応が入る。
その瞬間に、薬カップの位置や記憶に頼ることになります。
本来は、1患者1トレイ、1回ごとに照合が安全です。
3. ナースコールおばけによる中断
右側でナースコールおばけが複数の呼び出しを抱えています。
- 301号室トイレ
- 304号室点滴アラーム
- 家族から電話
これは「今やっている配薬」が中断される場面です。
中断後にそのまま再開すると、確認済みと思い込んだり、確認途中だったことを忘れたりします。
ピコリンのモニターの
「先にどっち行くんだっけ…」
は、すでに危険サインです。
4. 「お薬ですか?」に流される危険
302号室の患者さんが「お薬ですか?」と言っています。
ここで「はい」と流れで渡すと、本人確認が不十分なまま投与する可能性があります。
患者さんが反応したから正しい、ではありません。
患者本人が自分の薬を正確に判断できるとは限りません。
5. 「あとで記録」の危険
机に「あとで記録」のメモがあります。
これも危険です。
配薬後すぐに記録しないと、
- 投与したのに未投与に見える
- 未投与なのに投与済みと思い込む
- 別スタッフが重複投与する
- 残薬確認が曖昧になる
という事故につながります。
このKYTの解答まとめ
このあと起こりえる事故は、主に以下です。
山田ハナさんと山田ハルさんの薬を取り違える。
ナースコール対応で配薬が中断され、再開時に確認が抜ける。
記録を後回しにして、投与漏れ・重複投与・実施状況の混乱が起きる。
安全行動にするなら
ピコリンがこの場面で取るべき行動は、まず止まることです。
「名前似てる?」
「ナースコール鳴ってる」
「先にどっちだっけ」
この本音が出た時点で、進まずに一度リセットします。
安全行動は、
- 2人分を同時に持たない
- 薬袋・患者名・部屋番号をその場で照合する
- フルネームで確認する
- 中断したら最初から確認し直す
- 投与後はすぐ記録する
です。